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抄録 |
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講師紹介と抄録 |
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大野健夫 / 片岡繁夫 / 松川敏久 / 生田龍平
/ 佐藤幸司 / 大畠一成 / 大村祐進 / 中西茂昭 / 藤野大輔
/ 吉澤和之 / 中野靖史 / 古橋博美
/ 上濱 正 / 末永 健 |
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平成14年8月28日 |
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白山デンタル・ラボラトリー |
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総義歯研究所 大野健夫
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天然歯列と総義歯の関係
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総義歯製作とは、本来、個人が固有に持っていた理想的咬合関係を再現することにより、失った咀嚼、発音、嚥下などの口腔内の形を製作することである。
『歯科医学は咬合学であるといわれている。上下顎骨上に配列した歯の噛み合わせを基本とする咬合は単に歯の配列のみならず、上下顎骨の位置関係や下顎の機能的な運動をはじめ、咀嚼金群の機能、神経筋機構、顎関節の機能など多くの機能的な要素に左右される複雑なシステムであり、歯科医療の最も基本となるべきものである。歯科矯正学は不正位置にある歯を移動することによって咬合を構成しようとする立場にあり、歯冠の形態修正を主体とする補綴学的咬合構成と並んで咬合不正を改善する重要な手段である。それゆえに、臨床に携わるものにとってその背景となる咬合機能の生理学や歯の移動の生物学を十分に理解しておくことが必要である』(顎顔面のダイナミクッスを考慮した不正咬合治療へアプローチ)佐藤貞雄著より
『総義歯は、床が安定しないと正しい咬合が得られず、また正しい咬合が得られないと床は安定しない』咬合顎辞典より
総義歯を製作するとき、咬合床を用いて咬合採得を行うことが一般的であり、そこで得られた情報に基づいてロー義歯が製作され患者や術者の厳しい評価を受けることを考えれば、咬合床の重要性が認識できる。 |
1. |
咬合床は構造的には、1)基礎床と2)咬合堤からなり、1)の基礎床は作業模型に適合がよく、2)咬合堤は提示される垂直的数値、水平的数値に正確に製作されなければならない。 |
2. |
咬合床製作に当たっては、ヒトの顔が基本的に左右対称〔シンメトリー〕であることを考えれば、有歯学では上顎正中線を中心軸として左右対称の位置に上顎同名部位の歯があり、下顎骨がその対象関係において上顎骨と一致するなら、下顎正中線を中心軸として左右対称の位置に下顎の同名部位の歯があり、上下額の同名部位の歯は対向関係において一致することになる。 |
3. |
このことから、上下額の咬合床の大きさ〔水平的数値〕は、正中線=基準軸に左右対称で同じでなければならない。 |
4. |
前歯部〔リップサポート〕はアングルの分類を参考に適当な数値を記入する。 |
以上、総義歯製作に必要な天然歯列、顎堤計測の方法について述べたいと思う。 |
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片岡繁夫
テーマ
Harmony with Natuer
サブテーマ
歯周審美
抄録
自然に調和した補綴物に大きな影響を与える因子として、
個々の歯牙形態の適正な歯列回復、さらに天然歯の色調の再現が上げられる。
歯牙形態の回復においては、スマイルライン等、見た目の美しさに関わる形態と、
歯周組織等の健康に大きく関わる、補綴物の形態がある。
それらの補綴物に備えるべき形態は、すべて天然歯に含まれていると考える。
歯周組織に大きな意味を持つ、歯牙形態、CONCAVE、CONVEX、
及びブラジャーテクニック等、歯牙形態の話を中心に、新しいセラミック材料等
による、天然歯の色調再現も含めた講義とします。
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松川敏久
テーマ
Harmony with Natuer
サブテーマ
歯周審美
抄録
近年患者の審美に対する要求は非常に高いものとなり、インプラントにおけ
る修復においても患者の要求に十分に応えなければならない時代がきているよ
うに感じられる。 その要求に応えるための有効な手段の一つに、適応には制
約があるものの抜歯後即時に、インプラントを埋入するという方法が考えられる。
この方法とは、治療期間の短縮や手術の際の外科的侵襲を軽減できることに加
えて抜歯 に見合った径のインプラントを埋入することにより、通常抜歯後早
期に見られる抜歯 唇側骨板の吸収を防ぐことができ、同時に抜歯 周囲組織
の既存の乳頭を含む歯肉を温存することにより、天然歯に限りなく近い修復が
可能となる。
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生田龍平
抄録
「口蓋板の患者擬似体験をしてわかる床形態」
嚥下・発音とは
神奈川県 生田龍平
私たちは、今まで補綴物を製作する時に、教科書で学んだことや今まで一番良い方法だと思って製作していたことに何の疑問も持たないでいました。今回、横浜歯科臨床座談会の分科会である「技工士の患者体験を製作物に生かす会」で本当の義歯ではないにしろ、
1. リンガルバー
2. パラタルバー
3. 口蓋板
4. 下顎舌側レジンプレート(顎舌骨筋線下床縁について)
5. 下顎頬側レジンプレート(頬側棚と床縁について)
6. クラスプ
など、自分たちの口腔内に装着体験をしてみて、今までとは違った角度から義歯を見ることができるようになりました。「患者さんのためになる補綴物」を作るなどと口では言ってはいたものの体験をすればするほど「患者さんの気持ちになっての補綴物」は作っていなかったとつくづく反省し、何でも体験できることは実際に体験してみることが大切だと気付きました。装着感はもとより、口腔の機能についても勉強になりました。自分たちで持っている機能、咀嚼や嚥下、発音といったものも、口蓋板やリンガルバーなどを装着体験することにより理解することができました。
今回はそれらの体験の中から口蓋板をみなさんに体験して頂きます。実際に食事・発音をして頂きみなさんと共に床形態についてディスカッションしたいと思います。
義歯のなぞを探る
〜〜転覆しない排列方法と咬合調整について〜〜 生田龍平
嚼める義歯と噛めない義歯の違いはなんでしょうか?何が原因なのでしょうか?私たちは良く噛める義歯の一要因として噛んだときの転覆が大きな原因ではないかと考えています。印象、顎位も重要な一要因ではありますが、印象、顎位と上手く行っていても排列が上手くいってないと噛める義歯にはなりません。
食物を噛んだ時に義歯が動く、その動きは人工歯の配列する位置や角度によって変わってきます。その後に
運動時の人工歯同士の滑走面が重要になって来ると思います。その排列方法、咬合調整について発表させて頂きます。
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佐藤幸司
佐藤補綴研究室(オッセオ・インプラント・ラボセンター)
抄録
テーマ 「総義歯製作の臨床ガイドラインを考える」「義歯の機能と審美を考える」
歯科技工を行う上で、補綴物の咬合と審美は、かかすことの出来ない分野であろう。
一般歯科技工の臨床において大切なことは、正確な口腔内の情報と明確な技工診断用の素材を適切に分析し、それを効率良く実践することだとされているが、それ以前に、歯科医師との十分なコミュニケーションを保ちつつ患者の主訴における心理的な面についても良く理解し、常に口元の表情や顔貌、姿勢等の観察も必要である。最近の歯科技工、補綴の考え方も、トータルなもの、いわゆる顎口腔系から全身に生理学的調和されているものが機能審美補綴であるとされている。ますます、臨床技工も細分化、多様化しコンピュータ技工等と複雑化して、各専門に分科していくのは、それなりに進歩して視界学の発展のためにも納得のいく話であるが、ところが多過ぎるほどの高度な情報があらゆるところから得られるため、どれが基本で、大切なことか、取捨選択することが、我々臨床家に取って、大切なことであると思っている。この機会を利用して、もう一度皆様と一緒に基礎である総義歯の一つ一つの対策について触れ、相互に関連した知識の生理と再確認をしてみたいと考えています。
以上を導入点に、時間の許すだけ話をし、ディスカッションも交えて、会の企画を有意義に、かつ実り多いものにしたいと思っています。
「広い視野で歯科技工を考える」
我々が、歯科技工士としての職業感を持つ上で重要なことは、歯科技工に何を求めるか、と言うことでそれは大きく分けて「生活の維持」「個性の発揮」また「社会的な役割分担」の三つで、これは、職業の三要素と呼ばれるもので、技工士として充実した日
常を送る為に、この点をもう一度考えてみたいと思います。又、スライドを交えてヨーロッパなど他の国の歯科医療、歯科技工の”今”を技術面だけにとらわれず日本と比較しながら、21世紀を迎えて「技工士はどうあるべきか」という、大きなテーマで包括的に皆さんと語り合いたいと思います。
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講師紹介
日技認定講師 大畠 一成
抄 録
メインタイトル:『総括的歯科技工とその可能性』
サブタイトル:―日本とドイツの歯科医療制度の相違―
「日本とドイツは良く似ている」と言われる。しかし、その文化、経済、政治のいずれを考察しても、両者の発想の相違に驚かされます。取り分け、医療、そして、歯科医療に至っても、日本とドイツの諸制度は大きな隔たりが見受けられます。
1970年代ドイツ連邦厚生大臣エーレンベルグは「歯牙欠損は疾病の1つである」と唱え、国民皆保険制度の施行によりドイツ歯科界の黄金期を迎えました。そして、かつての日本にも大きな影響を与えたドイツの医療保険システムの歴史と流れを紐解くことは両国の隔たりとその行方を考察する重要な鍵となると思われます。
また、今回の講演ではその医療保険制度の改正、医療製品規格規定法と歯科技工工程チェックリストの実際、教育制度とドイツマイスター制度の構造、歯科技工報酬の算出法等を具体的に解説していきます。
ドイツ、ケルン市において、2年に1回の世界最大のデンタル・ショウ『IDS』が開催され、新製品が続々と紹介されます。では、新製品が産まれ得る土壌とはいったい何なのでしょうか?
既述の内容を実際の臨床を紹介しながら、「取り敢えずの歯科診療」に相対する総括的、かつ、予知性の高い口腔診療と補綴を展開するための条件とは何かを会員の皆さんと一緒に考察しましょう。 |
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大村祐進
「審美補綴治療の実際」
近年、審美歯科に対する患者さんのニーズは増す一方です。そして、その要望はより高度なものになってきています。今回の講演では、患者さんの満足を得ることが出来る「審美補綴」について、要点をまとめてみたいと思います。
1、審美補綴に関する基本事項
顔貌、歯列、歯肉との調和
2、審美補綴に対する診断と治療計画
資料の収集、問題点の抽出
3、補綴前処置
初期治療、歯周外科、形成外科、矯正
4、補綴処置
プロビジョナルレストレーション、支台歯形成、印象採得
技工士とのコミュニケーション、最終補綴物の装着
5、メインテナンス・セラピー
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中西茂昭 社団法人 日本歯科技工士会 会長
「歯科技工界に未来はあるのか」
〜これまでの歯科技工界、これからの歯科技工界〜
我が国に歯科技工法が制定されて半世紀、その間歯科技工士は、ただひたすらに、良質な国民歯科医療の確保に資するべく、その役割を果たしてきました。歯科医療界が、歯科医師をリーダーとして、歯科衛生士、さらに器材流通や書籍等の多くの関係者によって支えられている事は言うまでもありません。しかしながら、我が国の歯科医療の評価が総じて低く、さらに弱い立場へそのしわ寄せが来る事など、歯科医療界には深刻で構造的な問題があると言えます。
健気で辛抱強く、汗を厭わず努力家で温和しい歯科技工士は、やはり真っ当な評価がされていないと言わざるを得ません。半世紀に及ぶ歯科技工士の貢献は、もっと認められてしかるべきであります。従前の歯科技工士は懇願によって改善を求めてきました。しかし主体性のある主張によって環境を変えなければなりません。生活の基盤である経済問題の解決・改善には、歯科技工士自らが立ち上がらなければなりません。
加えて教育高度化や関係法令の整備も課題です。平成17年4月からの広島大学での四年制による歯科技工士教育は、まさに教育高度化の第一歩ですが、歯科技工士学校養成所指定規則の改正によって、全体のグレードアップがなされるべきです。そして、歯科医学、器械学、美学の上になり立つ体系化されたカリキュラムが求められます。また、未曾有の少子高齢者界における医療制度のあり方も喫緊の課題です。
半世紀を踏まえ、次世代へと続く未来の歯科技工および歯科技工士について共に考えましょう。
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藤野大輔 株式会社 松風 学術部
新規ハイブリッドタイプ歯冠用硬質レジンの材料特性を活かした技工術式
〜「セラマージュ」の材料特性を活かした効果的使用法
光重合型歯冠用硬質レジンはその簡便性や流用性から歯科技工士にとってポピュラーな材料となった。また、今日に至っては臼歯部への活用や、ポーセレンに匹敵する審美修復の製作も可能な時代となり、その材質や物性は飛躍的に進歩、今後はさらなる使用用途の拡大が期待される。
しかし、普及が進む一方で、歯冠用硬質レジンの良好な簡便性の過剰視による初歩的なトラブルも多く発生しており、これらについてお悩みの術者も多いのではないだろうか?
このような初歩的なトラブルの回避には、技工技術の向上はもちろん、各種材料・材質の基本的な特性や術式を理解し、作業に取り組む事が重要と考える。
今回はハイブリッドタイプ歯冠用硬質レジン「セラマージュ」を題材として、その材料特性を活かした効果的使用法について紹介したい。
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吉澤和之(株)オーリアラ
「失敗症例から学ぶ事」 〜Next one is more better〜
日常の臨床を振り返ってみると、時間的、経済的、肉体的、物理的問題から、まだまだ口腔内環境の整備が中途なケースも多く見られ、その中でいかに機能的、生理学的に長期安定を期待し患者さんの要求に答えようと努力しているのが現実です。私自身沢山の失敗を繰り返してきました。今でも様々な失敗、トラブルなどに対して苦慮しています。今回はセラミックスを中心とした日常臨床ケースを振り返りながら反省点、失敗点などを考慮し、その問題解決策を皆さまと模索したいと思います。また、当社前代表、青嶋仁氏が開発した「内部ステインテクニック」を実際にデモをまじえながら説明したいと思います。
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中野靖史
「加圧鋳造方式の基本的な考え方」
補綴物製作における歯科技工作業の中で、「鋳造」工程は必要不可欠な作業と言っても過言ではない。そして「常に100%鋳造欠陥の無い鋳造体を作り続ける」ことは、非常に困難であると言える。仮に鋳造欠陥が発生した場合、原因が明確に解れば対応策が構築され、鋳造操作に不安を覚える事はない。しかし、鋳造欠陥発生の原因が不明確なままの状況が続けば「鋳造欠陥に対する精神的な不安に陥る」ばかりでなく、「歯科技工業務の流れが停滞する」ことも少なくはない。そのようなことから、鋳造欠陥の発生を防止し、より簡便に良好な鋳造体を再現よく得る目的から、私たち歯科技工士は、「電気抵抗炉(ヒーター線加熱)」や「高周波誘導加熱」もしくは「アーク融解」等の熱源の選択と並行して、「鋳造方式」の選定に悩みながら鋳造機の導入を検討している事が多い。融解熱源や鋳造方式の組み合わせが種々異なる鋳造機が販売されているが、鋳造方式の選択に際して、最近では遠心鋳造方式より加圧鋳造方式、(吸引加圧タイプも含む)鋳造機が多く普及しているように思われる。今回筆者は論稿を進めるにあたり、とくに融解熱源に関する項目を除いて、加圧鋳造機を使用した場合の鋳造欠陥発生防止に対する私見を述べてみたい。
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抄 録 古橋 博美
国民の健康に関する意識が高まるとともに、歯科医療においても質の向上や安全性を確保する観点から、歯科補綴物等の質的担保を図るため歯科技工所における基準策定が検討されてまいりました。過般、厚生労働省に「歯科技工所の管理制度に関する検討会」が設置され、同検討会委員に委嘱され、「歯科技工所の構造設備基準及び歯科技工所における歯科補綴物等の作成等及び品質管理指針」について検討を重ね、平成17年3月18日付で医政局長通知が発出されましたので、その内容についてご報告をさせていただきます。同時に、今後これをどう活かしていくかについてもお話したいと思います。また、改正薬事法、個人情報保護法、アスベスト問題等についても、この機会に理解していただきたいと考えます。歯科技工士が国民保健向上のための積極的な取り組みが出来るよう、皆さんとも意識を共有したいと思います。
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上濱 正(うえはま あきら)
〜最新の欠陥補綴治療〜 疾病構造の変化により、顎堤(歯槽骨、顎骨)吸収が高度に進行した欠損症例が増加しています。部分欠損症例においては、粘膜の疼通や残存歯に負担を生じ歯周炎が急速に進行する。また、無歯顎症例においては、痛くて噛めないと言う症状を呈する症例が増加している。この現象は高齢者のみならず、団塊の世代にも急速に拡大しています。明確な診療方針が確立していないのが現状です。
このような患者は、低く(低位咬合)、小さく(デンチャースペース不足)、咬合平面(各種の角度や排列位置)が乱れた義歯を装着していることが多い。(形態<=>機能の負の循環)。そのために、義歯の不安定(維持、支持の不足)を生じ下顎偏位を起こし(顎関節の偏位)咀嚼筋郡の緊張、口腔周囲筋や舌の不調和を生じ、下顎位を不安定にしている。
したがって、中枢神経ー筋ー顎関節ー咬合(機能的咬合系)に乱れを生じた機能障害を呈する患者においては、印象・咬合採得のみでの義歯製作から、治療用義歯を応用した欠損補綴治療が必要となってきました。部分欠損症例では、残存歯を抜歯すべきか迷い、患者への説明に苦慮することがありますが、治療用義歯で時間をかけて機能を改善していくと、この判定が容易になり、患者は実体験が可能となります。
また、欠損症例では、対顎関係の状態が重要になります(無歯顎か、1歯残存から13歯残存、欠損なしまで)。その組み合わせは無限大にあり、基本的な理論にもとずく診査・診断・治療計画、治療、予後評価が重要です。
今回は最新の欠損補綴治療の基本理論をご説明したいと思います。理解されると安心と自信がつきます。その自信が患者に伝わります。
1、無圧的印象による診断(アルジネート印象材で簡単に出来ます)
2、歯牙区域・粘膜区域加圧印象法(1歯欠損から18歯欠損、無歯顎まで応用可能)
3、機能的咬合採得法
4、部分欠損から、全部欠損(無歯顎)までに治療用義歯を応用した治療
5、患者に喜ばれ、評価される金属床(最終義歯)
先生方の明日からの臨床に役立ち、患者様に喜ばれ、勝ち組となるように講演させていただきたいと思います。
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末永 健
私たちは最先端の技術を導入し、モノマーや無機フィラーに関する物理的性質、機械的性質の基本研究に取り組み、ナノテクノロジーを制御したフィラーを活用することで、操作性と物性を併せ持つ硬質レジンの開発に成功しました。
新硬質レジンは生物学的安全制試験として国際基準のISO10993「医療機器の生物学的評価」に準じた評価を行うとともに、細胞・組織・遺伝子工学を基礎とした当社独自の試験も追加。生体に対する安全性を確認した、いわば硬質レジンの理想形と言えるでしょう。
今回は新硬質レジンを実際に触っていただき、操作性の良さを体感してもらいたいと思います。また数ある特徴の中から生物学的安全性・物性を中心に発表致します。 |
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